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岩木山の天狗が下した賞罰

所在地青森県弘前市(岩木山)
年代近世〜近代
登場奈良秀一、浅野和三郎、素人霊媒にされた義弟、鎮魂帰神法を授けた師
出典日本神異見聞伝

どんな伝承か

語り手は大正八年、浅野和三郎から生まれて初めて鎮魂帰神法を受け、瞑目後数分で憑依霊が発動したことに驚いて、以後見よう見まねで他人にも施し、かみがかりになる者を出していた。それから約二十年たった昭和十三年、同居していた義弟の奈良秀一を半ば強制的に霊媒に仕立て、さまざまな心霊現象を起こさせた。その現象を起こした天狗の一人は自ら「天の森」と名乗り、青森県岩木山の幽界に本拠を持つという。ある夜の心霊実験会で天の森が奈良に憑くと機嫌がひどく斜めで、奈良自身の右のこぶしが本人の頭を続けざまに殴りつけた。のちに天の森は語り手の家族と親密になり、子供たちの病気治療にも尽力したという。

原典より

* 第二話 拝む心・祈る力* 第三話 死後生存明暗録 1)* 第四話 死後生存明暗録 2)* 第五話 実話・狐の仕返し* 第六話 妙な話・石がものを言う* 第七話 神さま拝みぞめ* 第八話 二…—— 日本神異見聞伝(笠井鎮夫・1974年(昭和49年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本神異見聞伝(笠井鎮夫・1974年(昭和49年))

『日本神異見聞伝』は、笠井鎮夫が昭和四十九年に著した霊異の見聞記である。第一篇では、大正期に大本で鎮魂帰神を受けた著者が、霊媒による死者の招霊や狐霊・竜神の託宣、霊石の発掘などを研究会での語りの口調で伝える。第二篇では、慶応三年のええじゃないかのころ尾張・遠江・駿河・美濃・丹後などで起きたお札降りを、旧家の古文書や郷土史家の便り、著者の現地調査から記録している。

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