お告げで見知らぬ家を訪ねた解脱会員
どんな伝承か
岐阜県恵那郡蛭川村の小川壮二が著者に宛てた手紙によると、その前々年の夏、名古屋市の山口という人が妻子を連れて突然小川の家を訪ねてきた。蛭川村の安弘見神社に参拝したところ、霊媒を通じて小川壮二という人に会えというお告げがあったので来たのだという。山口は宗教法人解脱会の会員で、面識のない小川と少し話しただけで、すぐにハイヤーを呼んで帰っていった。その後も半年あまり、会の雑誌『解脱』を好意で小川のもとへ送り続けてきたという。
原典より
一昨年の夏名古屋市の山口と言う人が妻と子供連れで、突然私方を訪れ、蛭川村の安弘見神社に参拝したところ、…—— 日本神異見聞伝(笠井鎮夫・1974年(昭和49年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本神異見聞伝(笠井鎮夫・1974年(昭和49年))
『日本神異見聞伝』は、笠井鎮夫が昭和四十九年に著した霊異の見聞記である。第一篇では、大正期に大本で鎮魂帰神を受けた著者が、霊媒による死者の招霊や狐霊・竜神の託宣、霊石の発掘などを研究会での語りの口調で伝える。第二篇では、慶応三年のええじゃないかのころ尾張・遠江・駿河・美濃・丹後などで起きたお札降りを、旧家の古文書や郷土史家の便り、著者の現地調査から記録している。