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十四年の絶食絶飲を記した物語

所在地山形県鶴岡市
年代明治時代
登場長南年恵、浅野和三郎、長南雄吉、年恵の実弟・証言者
出典近代日本霊異実録

どんな伝承か

明治の日本が生んだ稀代の霊媒として、鶴岡の長南年恵の名が伝わる。心霊学者の浅野和三郎はその弟長南雄吉から直接話を聞き、秘蔵の資料や証拠の品を見せてもらったうえで『長南年恵物語』を著した。そこに挙げられた年恵の姿は常識を超えている。飲食を絶った状態が十四年に及び、大小便の生理作用がなく、生涯に月経も一度としてなかった。数分の祈願で幾十本もの壜に霊水が満ち、五十歳で世を去ったときの容貌はなお二十歳ほどに見えた。教養がないのに入神すれば書画に非凡な腕を見せ、詐術の嫌疑で何度も投獄されたが、奇蹟は獄中でも裁判官の眼前でも起こったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・1966年(昭和41年))

『近代日本霊異実録』は、笠井鎮夫が著して昭和四十一年に昭森社から初版を出した、幕末から近代の神憑りと霊異の記録で、ここに収めるのは昭和四十八年に山雅房から出た複刻版である。金光教・黒住教・天理教・大本の教祖の神憑り、井上正鉄の求道、宮地常磐・堅磐父子や河野至道の神仙譚、天狗の弟子寅吉の話、長南年恵の奇跡などを、手記・写本・旧著を引いて語る。全十二録からなり、第一録には金光教に入信した著者の父の手記を収め、巻末にあとがきと著者略歴を置く。

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