トップ > 大阪府の伝承 > 大阪市

包丁を捨てて再び出た心中老婆の霊

所在地大阪府大阪市都島区
年代昭和十二年
登場柏原学、鍵谷実、発明家、心霊研究家・相談相手
出典日本の四次元

どんな伝承か

昭和十二年、大阪製鎖造機の研究所で軍用航空機のプロペラを研究していた二十四歳の柏原学は、婚約者の祖母の勧めで大阪市都島区都島南通五丁目の空家へ移った。三軒一棟の平家の長屋の右端にある、なんとなく陰気くさい家であった。引っ越して間もない夜、寝床がふわりと持ち上がって宙に浮くような感覚で目を覚ますと、豆電球の光のなかに紺の着物にハイカラゆいの品のよい老婆が坐ってこちらを見ていた。声をかけても返事はなく、腰から下は透明で背後の床の間が透けて見えた。手で触るとすっと消えた。老婆は七月末と八月にも現われ、その家では以前、老夫婦が心中していたことがわかった。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年))

『日本の四次元』は、鈴江淳也が昭和四十八年に著した超常現象の取材記である。幽霊の出る家や競馬場、古武士の怨念、守護霊、心霊写真、新幹線の四次元地帯、心霊治療、物品引き寄せ、てのひら療法、比婆山の怪獣やツチノコ、死後も占う易者犬などを、当事者を訪ねて聞いた話として記す。「幽霊と怨念の世界」から「動植物の驚異」まで六部に分け、あとがきで大陸書房刊『日本の奇談』『現代の怪奇』に続く第三弾と述べ、問い合わせ先を挙げる。

種別から探す

幽霊老婆心中浮遊感供養

大阪市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『日本の四次元』の伝承