吉祥寺の墓地で白昼消えた白装束の女
どんな伝承か
昭和四十七年五月二十九日の午後三時ごろ、埼玉県浦和市の市立東浦和中学の二年生、石田日登美さんら女子生徒三人が下校の途中、小雨を避けて近道しようと、ふだんは通らない吉祥寺境内の墓地を横切った。そのとき本堂から浴衣姿の老婆が出て墓地に入ってきたが、その後ろに真っ白な着物を着て土色の顔をした女がついて来て、墓の中ですっと消えたという。男子生徒も同じものを目撃しており、著者は老婆を堂守とみて、女は土葬の時代と関わりのある亡霊だろうと述べている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年))
『日本の四次元』は、鈴江淳也が昭和四十八年に著した超常現象の取材記である。幽霊の出る家や競馬場、古武士の怨念、守護霊、心霊写真、新幹線の四次元地帯、心霊治療、物品引き寄せ、てのひら療法、比婆山の怪獣やツチノコ、死後も占う易者犬などを、当事者を訪ねて聞いた話として記す。「幽霊と怨念の世界」から「動植物の驚異」まで六部に分け、あとがきで大陸書房刊『日本の奇談』『現代の怪奇』に続く第三弾と述べ、問い合わせ先を挙げる。