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二条堀河の川端に出た麩屋の幽霊

所在地京都府京都市中京区
年代元禄十五年十二月中旬
登場米沢彦八、『軽口御前男』の作者
出典日本の幽霊たち ― 怨念の系譜

どんな伝承か

米沢彦八の『軽口御前男』に収める笑話「誰が見ても幽霊」の話である。元禄十五年十二月の中旬、京の二条堀河の川端に、毎晩決まって幽霊が出るという。とがめて正体を問うと、二十歳あまりの男で、寒中に素足で歩いて足を鍛えるために出ているのだと答えた。なぜそんなことをするのかと聞けば、自分は麩を作る店の者なので、足を固めておかねばならないのだと言う。幽霊には足がないという決まりごとを、見事に笑い話へ仕立てたものである。

原典より

米沢彦八作の「軽口御前男」の「誰が見ても幽靈」は、元禄十五年極月(十二月)中旬、京の二條堀河に出る幽霊の話である。—— 日本の幽霊たち ― 怨念の系譜(阿部正路) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の幽霊たち ― 怨念の系譜(阿部正路)

『日本の幽霊たち――怨念の系譜』は、阿部正路が書きおろした日本文学の幽霊論で、刊行は日貿出版社が手がけた。『竹取物語』『源氏物語』『平家物語』などの物語、『日本霊異記』から『遠野物語』『聴耳草紙』に至る説話、能と歌舞伎、さらに三遊亭円朝・泉鏡花・森鴎外・小泉八雲らの近代の作品に現れる幽霊をたどり、怨念の系譜として読み解く。第一章で幽霊の時・季節・姿・場・目的を論じ、終章で稲生屋敷の物怪や百鬼夜行など幽霊の周辺に及ぶ。

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