娘を毎夜責めた父の亡霊
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どんな伝承か
十年ほど前、遠野の六日町であったか、父と娘の二人で住んでいる者があった。父親の方が死ぬと、その葬式を出した日の晩から毎晩、死んだ父親が娘のところへ出て来て、一緒に行こうと言った。娘は恐ろしがって親類の者や友達などに来てもらっていたが、それでも父が来て責めることは止まなかった。そうしてこれがもとで、とうとう娘は病みついてしまったので、夜になると町内の若者たちが部屋の内で刀を振り回して警戒した。すると父親は二階裏の張板に取り付いて娘の方を睨むように見ていたが、こんなことが一月ほど続くうちに、ついに来なくなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の幽霊たち ― 怨念の系譜(阿部正路・幽霊・文学史・昭和)
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遠野市の伝承
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