猛吹雪の中山峠に浮かぶ黄色の光体
どんな伝承か
昭和三十六年十二月四日の午後九時ごろ、福島県南会津郡荒海村の中山峠で、同じ郡の伊南村の堀茂やトラックの運転手など六名が黄色の光体を目撃した。峠は海抜一一〇〇メートル、当夜は視界がわずか五〇メートル内外という猛吹雪で、その雪空に満月ほどの大きさの光が浮かんでいた。光体は五分ばかり滞空したのち、ジェット機の三倍ほどの速度で飛び、わずか三十秒ほどで視界から消えたという。全く無音で光のちらつきもなく、目撃者たちはなんともいえぬ不気味さを感じたと述べている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年))
『日本のUFO』は、池田隆雄が昭和四十九年に著した、日本国内のUFO目撃事例の研究書である。古記録に残る怪しい星や安政の江戸大地震で目撃された光り物から、昭和二十年代以降の各地の目撃、着陸痕、レーダー捕捉や機上目撃までを、国内のUFO研究団体の会誌や新聞記事をもとに集める。編隊飛行、形態、色と舷窓、運動、知的な行動、天体との関係、着陸痕、海上の活動、レーダーと機上目撃の章に事例を分類し、巻末に参考資料とあとがきを置く。