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持仏の誦経は蜂の羽音だった

所在地東京都文京区本郷(三念寺)
年代安永の初
登場軽い御家人
出典科学的教養

どんな伝承か

安永のはじめ、本郷三念寺の門前町に住む軽輩の御家人の家で、持仏堂に据えた阿弥陀が、ひとりでに経を読むという噂が立った。ありがたがった老若が入れかわり立ちかわり仏壇を拝みに来る。ところが調べてみると、仏像の背にあたる壁の向こうは糀屋との境で、そこに蜂が巣を作っていた。朝も夕も子蜂が羽を鳴らす音が、経を誦する声に聞こえていたのである。一月あまりも続いた騒ぎは、皆で笑って終わった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

科学的教養(小泉丹・小泉丹・科学論・1948年(昭和23年))

『科学的教養』は、小泉丹が昭和二十三年に春秋社から刊行した、科学的なものの見方を説く評論である。精確さ・合理性・実証の面から科学的と非科学的の違いを論じ、河童の記録や呪いの効き目、『耳袋』の怪異談、狐憑き、幽霊・化物屋敷、人魂・鬼火・怪火を例に、日本人のものの考え方を検討する。昭和十七年に書いた前版を戦後に改稿したもので、序と起序に続く七章から成り、旧稿の終わりの二章を除いたと序に記す。

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怪異否定誦経蜂正体持仏堂蜂の巣

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