盛り上がったふとんと父の木刀
どんな伝承か
清田益章が寝たまま宙に浮いていたころ、隣にはいつも父親が寝ていた。父が見ていると、息子のふとんがじわじわと盛り上がっていく。ふとんをさっとはがしてみると、清田の体が寝床から浮き上がっていたという。父は泥棒が入ったら打ち据えようと、寝るときに木刀をそばに置いていた。その木刀で清田の体の下を探りながら、手品ではないのかと言ったそうだ。清田は、普通の人間である父はかなり驚いたはずだと振り返り、父は超能力を知識としてはよく感じ取っているが、人に話すときの言い方にはあれこれ口を出すのだと語っている。
原典より
だから、昔はね、親父が隣りで一緒に寝てたんだけども、見てると、ふとんが盛り上がっていくでしょ(笑).—— サイキの海へ――超能力をめぐる対話(清田益章・宮内勝典・清田益章・超能力・1986年(昭和61年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
サイキの海へ――超能力をめぐる対話(清田益章・宮内勝典・清田益章・超能力・1986年(昭和61年))
『サイキの海へ――超能力をめぐる対話』は、宮内勝典と清田益章が一九八六年に交わした対談をまとめた本である。スプーン曲げで知られた清田の幼いころと超能力少年としての歩み、テレビ番組でインチキと報じられた事件、アメリカの大学での念写実験、病気治し、ロックや心理学への関心を率直に語り合う。宮内が出会いを記した序文に始まり、東京・雑司が谷で行った対話を小見出しで区切って収め、沖縄や石垣島のシャーマンに触れた宮内の結びで閉じる。