祖母宇能が言い当てた孫の行く末
どんな伝承か
いかさま師たちに襲われて気を失った喜三郎は、牧場の小屋へ運びこまれ、頭も体も腫れ上がって起き上がれなかった。知らせを受けて母のよねが駆けつけ、続いて幼い頃からの師でもある祖母の宇能もやって来る。宇能は、この孫がただ者でないと見抜いていただけに、喧嘩の絶えない近ごろの喜三郎に、愛情とともに言いようのない怖さを覚えていた。そして嫁のよねに、こんな貧しい水呑百姓の家にこういう子ができて今はめちゃくちゃをしているが、いつか世のために役立つ日が来る気がしてならない、と呟いたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
亀岡の大予言者――東洋の巨人・出口王仁三郎の世界(加藤正民・たま出版・心霊/予言)
『亀岡の大予言者――東洋の巨人・出口王仁三郎の世界』は、「天下の浪士」を名のる加藤正民が、出口ナオと出口王仁三郎、教団大本の歩みを心霊の立場からたどった論考である。ナオの神がかりと筆さき、王仁三郎の出現と高熊山の修業、『霊界物語』の口述、二度の大本事件、晩年の陶芸と死までを、筆さきや関係者の証言を引いて述べる。全編を通じて二人に現れた霊流を「A」「B」と呼び、大本の出来事が後の国の出来事を先取りした「型」を論じる。