町の水路で水が満ちた金竜海
どんな伝承か
当時の綾部町は排水溝が不完全で、町には悪臭が漂っていた。町当局は御即位の記念事業として排水溝を造り、水源地の質山から引いて本宮山麓の台地にためてある用水を、防火や田畑の灌漑にも回そうと考えた。ところがその水を町へ通すには、どうしても大本の地所の中を通さなければならない。町会の役員たちがそろって頼みに来たのはそのためで、通る水はちょうど金竜海に注ぐことになった。町側もすぐ水路を開き、板樋を伝って清らかな水が流れ込むと、籠池と笑っていた人々も、黙って見つめるほかなかったという。
原典より
町会側でもただちに金竜海につながる水路の開拓に着手し、ついに幅二尺、深さ一尺ほどの板樋を伝わって清らかな水が流れはじめた。—— 亀岡の大予言者――東洋の巨人・出口王仁三郎の世界(加藤正民・たま出版・心霊/予言) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
亀岡の大予言者――東洋の巨人・出口王仁三郎の世界(加藤正民・たま出版・心霊/予言)
『亀岡の大予言者――東洋の巨人・出口王仁三郎の世界』は、「天下の浪士」を名のる加藤正民が、出口ナオと出口王仁三郎、教団大本の歩みを心霊の立場からたどった論考である。ナオの神がかりと筆さき、王仁三郎の出現と高熊山の修業、『霊界物語』の口述、二度の大本事件、晩年の陶芸と死までを、筆さきや関係者の証言を引いて述べる。全編を通じて二人に現れた霊流を「A」「B」と呼び、大本の出来事が後の国の出来事を先取りした「型」を論じる。