竜が鍛えた九腰と十腰内の地名
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どんな伝承か
今の十腰内にあたる所に、たいそう大きな鍛冶屋があり、美しい一人娘がいた。ある時、器量のよい男が来て娘を嫁に欲しいと言う。鍛冶の経験があると答えたので、父は十日のうちに刀十腰を拵えれば娘をやろうと約束した。男は仕事場を覗くなと言い、毎日一腰ずつ打って九日目に九腰を仕上げた。案じた父がこっそり覗くと、男は竜になって口から火を吐きながら刀を打っていた。父は土台の下から穴を掘って入り、一腰を盗んで隠した。十日目に数えると九腰しかない。男は「十腰無い」と泣きながら岩木山へ登って行き、そこが十腰内になったのだという。
原典より
昔さ、今だば十腰内だばて、そごにさ、たいしたええ大き鍛冶屋があったんだど。—— 日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第1巻』所収の「文化叙事伝説」48話(北海道・青森)を収める。各話は伝承地を市町村〜字レベルまで明記し、例話・類話・文献を備える。
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弘前市の伝承
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