岩屋洞に籠った晩年の小野小町
どんな伝承か
出羽の郡司として雄勝の小野村に下った小野良実と、里長の娘大町子とのあいだに玉のような女児が生まれ、小町と名づけられた。幼いころから手習いと歌舞楽曲を身につけ、父の任期が終わると十三の春に都へ上る。やがて美貌と才媛をうたわれ、古今和歌集に名歌を残す六歌仙の一人に数えられる歌人となった。しかし都の暮らしが疎ましくなり、母の里である雄勝の小野へ帰った。母の喪に服したのち、追ってきた深草少将の愛を断るなど孤独の生活を送り、晩年はひとり岩屋洞に住み、香を焚きながら自画像を彫り続けて九十歳でこの世を去ったという。晩年の自画像は近くの向野寺に残っていたと伝える。
原典より
出羽の郡司として雄勝小野村にくだった小野良実と、里長の娘大町子との間に玉のような女児が生まれた。—— 日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第2巻』所収の「文化叙事伝説」64話(岩手・宮城・秋田)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。