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田代潟に身を投げた女中と白藤神社

所在地秋田県能代市二ツ井町田代(田代潟)
年代伝承(口承)
登場池内角左エ門、藤子、竜子、長者、女中・入水した娘、女中
出典日本伝説大系 第2巻

どんな伝承か

むかし森岳の山口に池内角左エ門という長者がいて、藤子と竜子という仲の良い二人の女中を雇っていた。藤子は榊村機織の生まれで人並みすぐれた美人、竜子は鷹巣村の生まれで気立てのよい娘であった。若者たちが言い寄っても藤子は相手にせず働いていたが、やがて毎晩どこかへ出かけるようになる。若者が後をつけても足が早く、見失うばかりであった。藤子は毎夜、田代村の白津山の山頂にある正法院に通い、若く美しい修験者に思いをかけていたが、道心堅固な行者は求愛に応じない。藤子は世をはかなんで田代潟に身を投げた。竜子から真相を聞いた角左エ門は哀れんで湖畔に弁財天を建立し、白藤神社として祀ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第2巻』は、岩手・宮城・秋田の三県に伝わる伝説を話の型ごとに集めた伝説資料集である。山の争いや沼の主の手紙、巨人の足跡、八郎太郎、ザシキワラシ、河童、掃部長者などの伝説を、口承の聞き書きと近世以降の地誌・縁起から採る。凡例のとおり各項は伝承地を示した例話を冒頭に据え、〔類話〕〔文献〕〔参考〕を続け、柳田・高木による話型名を添えた項もある。

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