焼き滅ぼされた朝日長者と夕日長者
どんな伝承か
昔、寺内のあたりを支配していた石井某という豪族がいた。同じ頃、朝日の長者、夕日の長者と呼ばれる、古くから富み栄えた長者がいた。夕日の長者には管弦歌舞に秀でた姫があり、石井氏が言い寄ったが相手にされない。恨んだ石井氏は両家の長者を討ち、老幼男女を問わず焼き滅ぼしてしまった。のち石井氏は秋田安東氏と対立し、霧山城を攻めようとして返り討ちにあい滅びた。朝日の長者には豊玉姫と藤綾姫という二人の姫があり、姉のもとへ都の公達が七年通ったのが夫恋山、妹の通った路が綾の小路、梅屋敷は長者の梅園の跡、長者平は夕日の長者の屋敷跡、旭山は朝日の長者の住んだ所と伝えられる。
原典より
<高木―「枝は白銀葉は黄金」柳田——「朝日長者」「長者ヶ原」「長者屋敷」>昔、寺内周辺を支配していた石井某という豪族がいた。—— 日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第2巻』所収の「文化叙事伝説」64話(岩手・宮城・秋田)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。