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米の尽きぬ鉄鉢と沈んだ船

所在地広島県三原市(鉢が峰)
年代伝承(口承)
登場満米上人、観音寺の僧
出典日本伝説大系 第10巻

どんな伝承か

鉢ヶ峯は観音寺の後ろの山である。頂に虚空蔵堂があり、観音寺には満米上人の墓がある。上人の鉄鉢は今では神石郡の星降山にあるという。昔この観音寺に満米という僧がいた。あるとき六道の閻魔王に出会って鉢に米をもらい、それより世を去るまで米が絶えることがなかったので満米と呼ばれた。米が尽きかけると鉢はひとりで飛んで海を行く船へ向かい、米を受けて戻った。ある日、沖に泊まった大船が干鰯を投げ入れると、鉢は空へ上がり、船は仏の怒りにふれて海底へ沈んだという。のちに鉢は飛び去って星降山の山伏のもとに留まり、今もその山の什器となっていると記されている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))

『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。

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