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熊を食べて開かなくなった社殿の扉

所在地愛知県新城市作手大和田(萱場山)
年代弘化(1844〜1847)年間
登場村人
出典愛知県伝説集

どんな伝承か

弘化のころ、作手村大和田の萱場山へ萱を刈りに登った村人たちが、皿穴坊と呼ぶ大岩の上に熊を見つけた。皮は高く売れ肉もうまいと、持っていた鉄砲で撃ち殺し、皮を剥いで肉を分け合い、知らぬ顔をしていた。十月二十日の村社の祭りの日、神迎えの行事で神官らが社殿の扉を開けようとしても開かない。神の怒りではと調べると、数人が熊を食べたことが知れた。祟りに違いないと巫女に湯立の祓いをしてもらい、村中が火替えをして清めた末、昼ごろにようやく扉が開いたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

愛知県伝説集(福田祥男・1961年(昭和36年))

『愛知県伝説集』は、福田祥男が昭和三十六年に著した愛知県の伝説集である。尾張・三河の山や海、淵や池、地蔵と観音、石や塚、城跡、地名、動物と変化、植物、祟りと怨霊などにまつわる言い伝えを、原型に忠実に再現することをめざして平易な文で語り直し、話の末に郡市名を添える。山の伝説から其の他の伝説まで十五の部に分け、あとがきでは前年に出した『愛知県伝説集・虹と黒潮』を全面的に改稿し増補したと記す。

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