鳥島漂流者の青ヶ島立ち寄り
どんな伝承か
今日鳥島と呼ばれる南方の無人島に、三度にわたって漂着していた三組の漂流者がいた。彼らはようやく船をこしらえて帰る途中、青ヶ島へ立ち寄った。やっと日本の地へたどり着いたかと思えば、まだこんな島があるのかと驚き、残留者の身の上に深く同情したという。青ヶ島の側でも八丈からの仕送りが久しく絶え、こちらの様子を知らせる手立てもなかったので、この船の寄港を幸いに吉三郎と七三郎の二人を水先案内として乗り込ませ、どうにか無事に八丈へ渡ることができた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。