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鳳来寺山の巫女石(尼の行道)

所在地愛知県新城市(鳳来寺山)
年代不明
登場利修仙人、浄行尼
出典定本柳田国男集 第4巻

どんな伝承か

三河の鳳来寺山には立山や白山のような若い同行者の話はないが、やはり岩の上で罵って小便をした跡だという遺跡があるという。この山の巫女石の由来は少し他と違っている。大昔、開山の利修仙人が岩窟の奥で修行していると、浄行尼という尼が訪ねて来た。七日の間この岩の上に立って待ったが、利修は女人を忌んで最後まで会わず、尼は大いに怒って岩を砕き尼谷へ投げ込んだ。その場所を今も尼の行道と呼んでいると伝える。柳田は、神秘の山の掟とはいえ人を石にするのはやや酷だと感じ、岩を谷へ突き落したという話は低い所にある姥石に理屈を付けた一方法ではないかと見ている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第4巻』は、柳田国男の著作を集めた定本の一巻である。岩手県遠野の伝承を佐々木鏡石から聞いて書いた「遠野物語」、山に入った人や神隠しを論じた「山の人生」、河童・ひだる神・一つ目小僧・天狗などを扱い妖怪名彙を付す「妖怪談義」を収める。ほかに「山人考」「史料としての傳説」「比丘尼石の話」「山人外傳資料」「『イタカ』及び『サンカ』」「山民の生活」など、山人・漂泊民・妖怪をめぐる論考を併せる。

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