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ナゴミは妖怪と答えた宿の主人

所在地岩手県上閉伊郡大槌町
年代不明
登場柳田と宿の主人、40余
出典定本柳田国男集 第4巻

どんな伝承か

岩手県の海沿いを旅していた際、閉伊の大槌の宿舎でその土地のナゴミタクリの話を詳しく聴いた。ここでは小正月の訪問者を、モウコ、ガンボウ、またはナゴミタクリといっていた。モウコもガンボウも共に畏ろしいものを意味している。ナゴミというのは何のことですかと、知らぬ顔をして尋ねてみると、宿の主人で年四十余になる者が、きまじめに、やはり妖怪のことでござりましょう、この辺ではナゴミは怖いものだと思っていますと答えた。火斑のある皮をタクリに来るという意味は、もうその土地では言わなくなっていた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第4巻』は、柳田国男の著作を集めた定本の一巻である。岩手県遠野の伝承を佐々木鏡石から聞いて書いた「遠野物語」、山に入った人や神隠しを論じた「山の人生」、河童・ひだる神・一つ目小僧・天狗などを扱い妖怪名彙を付す「妖怪談義」を収める。ほかに「山人考」「史料としての傳説」「比丘尼石の話」「山人外傳資料」「『イタカ』及び『サンカ』」「山民の生活」など、山人・漂泊民・妖怪をめぐる論考を併せる。

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