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大仏鋳造を助けると告げた八幡神の託宣

所在地奈良県奈良市雑司町(東大寺)
年代天平勝宝元年(749)
登場聖武天皇、大神杜女、大神田麻呂
出典異界巡礼

どんな伝承か

天平勝宝元年(七四九)、東大寺の大仏の鋳造がはかどらず案じていた聖武天皇のもとに、天神地祇を率いて必ず成し遂げさせようという八幡神の託宣が届いた。これを伝えに上京した巫女の大神杜女と補佐役の大神田麻呂を、天皇は盛大な儀式で迎えた。ほどなく大仏が完成すると、天皇はそれを八幡神の守護によるものと考えたという。著者は、巫女の神懸りで国の方針が左右される時代はほぼ終わっていたが、天皇や貴族には巫女の託宣に頼る心が残り、とりわけ豊前の宇佐八幡神を特別に信仰していたことを示す出来事として挙げている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

異界巡礼(小松和彦)

『異界巡礼』は、小松和彦が著した民俗学の論集である。狐が人に化ける方法と如意宝珠、蓮如絵伝の異人、鬼退治譚と怨霊、家の盛衰をめぐる民話、夢信仰、巫女と陰陽道、洞窟や龍宮の他界観、人を神に祀る信仰、神隠しなどを、昔話・説話・絵巻・お伽草子と高知県物部村などでの調査をもとに論じる。論考と随想を部に分けて並べ、「民俗のランドスケープ」の部には妖怪、凧上げ、祓い、霜月祭り、呪い人形をめぐる小文を収める。

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