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ろくろっ首も出た八幡の農具市

所在地千葉県市川市八幡
年代九月
登場鈴木秀一
出典市川の伝承民話 第6集

どんな伝承か

九月の八幡の農具市は近郊近在に知られた市で、農家は鍬や鎌、笊などの道具をみなここで買いそろえた。そのころは梨がよく売れ、誰もが買って帰ったといい、店は市役所のあたりまで並んだ。子どもにとっては大きな楽しみで、軽業や見世物が出てろくろっ首や人魚が見られ、幻灯で動く写真もあった。楽隊の太鼓やラッパの音が風に乗って聞こえてくると、子どもたちは「やってる、やってる」と飛び出していったという。盆と正月と祭りしか楽しみのない時代だった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年))

『市川の伝承民話 第6集』は、市川民話の会が調査・編集し、市川市教育委員会が平成十年に発行した民話資料集である。昭和六十三年度から平成四年度にかけて市川市の下貝塚・八幡・平田・本行徳・香取などで聞き取った世間話・伝説・昔話・唄・年中行事・生活譚を、話者の語りに忠実に記録している。各話に話者と記録者を添え、新たに「現代若者の学校話」の部を設けて口裂け女や学校の七不思議などの怪談も収め、話者名簿・採訪者名簿・あとがきを付ける。

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