湊新田の花火と胡録神社の笹餅
どんな伝承か
湊新田では、水神さまの祭りと花火の日のどちらかに雨が降り、片方が降ればもう一方は晴れると言われていたという。花火は今は行徳駅の公園で上げているが、近くに産婦人科ができて苦情が出てからは控えるようになり、それまでは盛大な花火大会だった。祭りには地区ごとに交替で、胡禄神社、土地でいうココマ神社の笹餅を配った。笹に紅白の餅をつけたもので、風邪のときに煎じて飲むと熱が下がるといわれ、水神さまの菓子と並んで子どもの楽しみだったと語られる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年))
『市川の伝承民話 第6集』は、市川民話の会が調査・編集し、市川市教育委員会が平成十年に発行した民話資料集である。昭和六十三年度から平成四年度にかけて市川市の下貝塚・八幡・平田・本行徳・香取などで聞き取った世間話・伝説・昔話・唄・年中行事・生活譚を、話者の語りに忠実に記録している。各話に話者と記録者を添え、新たに「現代若者の学校話」の部を設けて口裂け女や学校の七不思議などの怪談も収め、話者名簿・採訪者名簿・あとがきを付ける。