米で買った箪笥と砂糖で買った布団
どんな伝承か
終戦直後はちょうど何も無い時で、箪笥一つ買うのも大変だった。米を持って行かなければ箪笥が買えなかったという。米は百姓の家から売ってもらい、それを持って行った。家具屋へ行っても品物は並んでおらず、作ってもらうので間があいた。布団屋へ行っても布団は一つも無かった。語り手はここへ嫁に来る時、箪笥は米を持って行き、布団は砂糖を持って行った。家具屋もその米を材木屋へ持って行って桐を買い、それで作ってくれたのだから、家具屋が取ってしまうわけではないのだと語る。
原典より
5 船で嫁入り6 江戸川で洗濯7 ランプ8 関東大震災と朝鮮人9 関東大震災とアメリカの援助VII 現代若者の学校話下貝塚中学校同窓会1 下貝塚中で流行った遊び2 国府台高校の怪談—— 市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年))
『市川の伝承民話 第6集』は、市川民話の会が調査・編集し、市川市教育委員会が平成十年に発行した民話資料集である。昭和六十三年度から平成四年度にかけて市川市の下貝塚・八幡・平田・本行徳・香取などで聞き取った世間話・伝説・昔話・唄・年中行事・生活譚を、話者の語りに忠実に記録している。各話に話者と記録者を添え、新たに「現代若者の学校話」の部を設けて口裂け女や学校の七不思議などの怪談も収め、話者名簿・採訪者名簿・あとがきを付ける。