ド根性ガエルの節で唄うイッキ飲み
どんな伝承か
市川で聞き書きされた、若者が酒席ではやし立てる文句のひとつである。奉免の江橋一哲と宮久保の佐々木裕介が伝えたもので、千葉商科大のあるサークルで唄われていたという。テレビ漫画「ド根性ガエル」の節に乗せ、男の意地を見せるでやんす、そこでイッキッキッのキー、と繰り返す。飲む者は順番に指名されるのが普通だが、誕生日だとか遅刻をしたとかを口実に狙い撃ちにされることもあり、飲んでいる最中の者が突然はやされる場合もあった。こうした囃し言葉は一九八〇年代後半に最も盛んで、学校やサークルごとに数多くの変種があったという。
原典より
男の意地を見せるでやんすそこでイッキッキッのキーそこでイッキッキッのキーイッキ飲みの唄 (3)—— 市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年))
『市川の伝承民話 第6集』は、市川民話の会が調査・編集し、市川市教育委員会が平成十年に発行した民話資料集である。昭和六十三年度から平成四年度にかけて市川市の下貝塚・八幡・平田・本行徳・香取などで聞き取った世間話・伝説・昔話・唄・年中行事・生活譚を、話者の語りに忠実に記録している。各話に話者と記録者を添え、新たに「現代若者の学校話」の部を設けて口裂け女や学校の七不思議などの怪談も収め、話者名簿・採訪者名簿・あとがきを付ける。