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住職の前妻に憑いた老婆の死霊

所在地千葉県市川市柏井町(唱行寺)
年代伝承
登場加藤慈教、僧侶
出典市川の伝承民話 第7集

どんな伝承か

東京・麻布の寺に小僧として勤めていた頃、八日・十八日・二十八日に参りに来る老婆が、親子ほど年の離れた話者を慕っていた。老婆は亡くなってからも毎晩あらわれ、手をこする所作をして「いつでもあんたに会いたくて」と訴えたという。霊を感じやすい前妻に憑いて、見たこともない老婆の格好をした。若かった話者は邪険に返していたが、やがて心を打たれて毎晩経を上げ、三年目あたりから出なくなったと語る。

原典より

あたしもねえ、お婆さん、あたしの知っていたお婆さん、東京のお寺に小僧しているとき、そのお婆さんがもう、毎ィ晩出るんですよ。—— 市川の伝承民話 第7集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1999年(平成11年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

市川の伝承民話 第7集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1999年(平成11年))

『市川の伝承民話 第7集』は、市川民話の会が調査・編集し、市川市教育委員会が平成十一年に発行した民話資料集である。平成四年度から六年度にかけて市川市の柏井・須和田・宮久保・原木・稲荷木と国分高校ほかで行った採訪の聞き書きを、話者の息継ぎや方言を残したまま収める。世間話・伝説・昔話・唄と諺・年中行事・生活譚・現代若者の学校話の七部に分け、巻末に話者紹介と会員の採訪記、あとがきを付す。

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