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山田の松の天狗に勝った働き者

所在地千葉県香取市多田(山田の松)
年代伝承
登場働き者
出典房総の伝説

どんな伝承か

佐原の多田に山田の松と呼ばれる大木があり、天狗が住みついていた。近所に朝早くから畑に出る働き者の男がいて、天狗は木の上から毎日その姿を眺めるうち、力比べがしたくなり相撲を申し込んだ。勝てば望みを何でも叶えると言ったが、男は思いのほか強く天狗が負けた。感心した天狗は男に「力」の名を与え、いまも主税と呼ばれる家が残るという。さらに望みを聞かれた男は京と大阪の見物を頼み、天狗の背に乗って目を閉じているうちに都へ着き、無事に見物して帰った。口止めされていた男は死ぬ間際に家族へ打ち明け、葬式の日は激しい雷だったと伝わる。

原典より

佐原市多田に通称山田の松という大きな松があり、この木には天狗が住んでいた。—— 房総の伝説(平野馨) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

房総の伝説(平野馨)

『房総の伝説』は、平野馨が安房・上総・下総の旧三国、ほぼ今の千葉県に伝わる伝説を選んで編んだ資料集である。ホトトギスやワラビの由来、片葉の芦や頼朝の箸の杉、弘法の井戸、将門や八幡太郎の話、坂戸神社の人身御供、証誠寺の狸など、動植物・石・池・地名・家・祭りにまつわる伝説を市町村名を添えて記す。はしがきに示す自然伝説・歴史伝説・信仰伝説の三部に分け、解説や論評を加えずに書き連ね、似た話のある土地も併せて挙げる。

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