犬石
どんな伝承か
館山市犬石にある犬石神社の境内には海食洞穴が口を開けている。むかし、一人の山伏が一匹の犬を連れて、十二キロほど離れた館山市浜田の鉈切神社本殿の洞穴から入ったまま、幾日たっても姿を見せず行方不明になった。ところが数十日後、犬だけが血まみれになって犬石の洞穴から這い出し、外気に触れてそのまま石になったという。この犬の霊を慰めるため神社が建てられ、地名も犬石に改められたと伝え、今も一匹の犬の像が立っている。
原典より
犬石神社という小社が、館山市犬石にあって、境内の一隅に海食洞穴が口をあけている。—— 房総の年輪 より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の年輪
編『房総の年輪』を全93話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。