人形送り
どんな伝承か
香取郡新島村ほかでは、夏の行事の一つとして人形送りということがある。よほど古くからの風習らしいが、今はほんの形ばかりのものになった。祭りの日に藁の人形を二つ作り、一つは鹿島神宮を象ったものだという。その人形を棒の先にさし、野菜を添え、太刀などを作って持たせ、「勝った、みいさいな、みいさいな」と書いた旗を持たせる。人形は所定の場所に置き、三日目の朝、村の境まで担ぎ出して川へ流す。かつては大人も加わって賑やかに行われたが、今は子供らの手にわずかに保たれている。災厄を避けるための行事であろうという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 下総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・大正~昭和初期(推定))
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 下総の巻』を全179話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。