池
どんな伝承か
海上郡富浦村大字仁王に大きな池がある。その水は常に黒みを帯びていて、白布を浸すと藍のように染まるという。伝えるところによれば、弘法大師の時代、この地に正直に暮らす者のありさまを憐れみ、大師の法力によってこの池の水を変じ、藍染めをなさしめられたのだという。近くの東岸寺は大師ゆかりの寺と言われ、その付近には、大師が彫刻に用いた道具を捨てたところと伝える場所もある。また外川の東端の海岸には弘法水があり、これは大師が杖で地を衝かれたところから湧き出したものであるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 下総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・大正~昭和初期(推定))
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 下総の巻』を全179話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。