おかみさま
どんな伝承か
安房郡神戸村大字大神宮ノ内では、十月五日におかみさまへ赤飯を供え、七日にはおこうじんさまへ餅を供え、十日にはえびすさまへ頭や餅などの食物を供えて、里人が寄り集まり神を唱えて飲食を共にする。十月は諸神がみな出雲へ出かけてしまうが、おかみさま・おこうじんさま・蛭子様の三神だけは留守居をして守ってくださるからだという。おかみさまは水の神なので、御飯を供えるのが本式であるという。神々が出雲から還り、留守の間に旨い物でも食べていたかと問うと、おかみさまはみよせ団子を三つ食ったと答えたという口碑がある。みよせとは三つ連ねて串に刺した団子のことである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・江戸~明治時代)
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 安房の巻』を全186話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。