善宝寺前の石橋で遊ぶ子らの魂
どんな伝承か
昭和四、五年ごろ、山形県の善宝寺の前にある石橋では、夜ごと子どもたちの遊ぶ声が聞こえたという。その声の中に寂しげな子の声が混じっていると、何日かしてその子が亡くなったという知らせが届いた。子どもが眠ると、魂が体を抜け出して地蔵さまのところで遊ぶのだと言われていた。
原典より
ぬけ出してあそぶ魂二、火の玉となって火の玉となって三、死ぬ前に出歩く魂死ぬ前に出歩く魂四、ぬけ出した魂にものを返すぬけ出した魂にものを返す五、死ぬ時姿などを見せる死ぬ時姿などを見せる—— 現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。