窓の外が燃える夢と翌晩の火事
どんな伝承か
昭和三十年頃、桑名市に住む黒島ちえ子さんは、夜に窓の外がまっ赤に燃えている夢を見て驚いて目を覚まし、「お母さん大変、火事よ」と母親を起こして家中が大騒ぎになった。しかし実際には火事はなく、ただの夢だったということで収まった。ところが翌日の夜、自宅から一軒おいて隣の家が本当に火事になり、前夜の夢とまったく同じ光景が窓の外に広がっていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。