断食の満願に現れた白竜
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どんな伝承か
柳玄寺の話である。先代の第十九世阿部太山和尚は若くして同寺の住職となったが、心中深く期するところがあって、二十一日間にわたる断食を行なった。満願の日、白竜が夢に現れ、以後通力を与えることを約し、共に与える角が折れる時は命脈の尽きる時であると告げた。以来、和尚はその通力によって人々の難苦を救い尊崇を集めたが、六十余年後、白竜から与えられた角の折れる日が来た。自らの命脈の尽きたことを悟った和尚は、三ヵ月を経た七月のある朝、膳に向かい合掌したまま静かに昇天したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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