伐れなかった熊野神社の檜と材木商
どんな伝承か
明治のころのことである。八王子の小津の鎮守さまである熊野神社に、檜の御神木があった。これを材木商が買い取り、人を入れて伐ろうとしたのだが、どうしても伐ることができなかった。それどころか反対に、その商人のほうが熱病にかかって死んでしまったという。買い取っておきながら最後まで手が下せなかったことと、商人の死とが、御神木に手を出した報いとして語られている。語り手は村の人である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)