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田辺郵便局の楠と相次ぐ四人の病死

所在地和歌山県田辺市(田辺郵便局)
年代大正一三年
登場野口利太郎、和田寛、話者、回答者
出典現代民話考 9 (木霊・蛇)

どんな伝承か

大正一三年、田辺郵便局が新しい庁舎を建てたときのこと。工事にあたった大工の棟梁と、局の庶務課長・庶務主任・郵便課員の四人が、いずれも原因の分からぬ病でつぎつぎに世を去った。庁舎を建てるにあたり楠の枝を払うよう命じた者、実際に払った者が、楠に宿る神の祟りを受けたのだろうと噂されたという。庁舎が完成してからも不可解なことは続き、宿直の者が毎夜のように恐ろしい夢に襲われた。そこで局の敷地内に弁財天を勧請して祀ったと伝えられている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。

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