トップ > 奈良県の伝承 > 吉野町

墓の家で見たつちんこと一週間の病臥

所在地奈良県吉野郡吉野町大字菜摘(なるみの淵)
年代不明
登場森口音松、花谷政治郎、語り手
出典現代民話考 9 (木霊・蛇)

どんな伝承か

吉野町の森口の音松さんという、川行きの好きな人の話である。墓の下の方で鮎を釣っていると、ひどい夕立ちになった。雨だと思ったが行く所がないので、なるみの淵の、菜摘の下にある墓の家へ逃げ込み、へたり込んでいた。すると、そこでつちんこを見つけた。ひょっこりと出てきたもので、こんなものは見たことがないという大きさであった。えらいものを見たと思って震えていたらしい。その川行きのおっさんは、その蛇を見て帰ってから一週間寝込んでしまった。父親が「暑いのに、なぜこんなに寝込むのか」と尋ねると、「墓でこういうものを見て、起きられない」と答えたという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。

種別から探す

つちのこ寝込む

吉野町の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『現代民話考 9 (木霊・蛇)』の伝承