霧のような毒を吹くつちのこ
どんな伝承か
つちのこを見たという人は三、四人いる。五、六年前になるか、おもやの嫁さんも見たといい、切畑さんも見たということである。丈の短い、丸太ん棒のようなもので、腹が真黄色であったそうだ。こんこんこんこんと、杖でも突いているような音がするので行ってみたら、あいつが跳ねてきたそうで、ぞうっとしたという。それからテレビで評判になり、大騒ぎになった。切畑さんは、霧のような毒を吹くのを実際に見たといい、毒を吹かれた人は最初は何ともなかったが、家へ帰った頃に急に気分が悪くなり、一週間ほど寝込んでしまったという。ただ、ここ最近つちのこを見たという人はいない。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)