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幽霊が教えたナギランの在処

所在地和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字那智山
年代明治期
登場南方熊楠、牧野富太郎、標本を贈られた植物学者
出典あの世はあった―文豪たちは見た、ふるえた

どんな伝承か

南方熊楠が『和歌山新報』に書いた話。那智にいたころ、ある朝早く起きて静座していると、亡父の姿がありありと現れ、言葉は発しないまま、宿の前数町の地にナギランがあると知らせた。長く独居しているための迷想だと思って捨て置いたが、翌朝も翌々朝も続けて十余回同じことがあった。その場所は宿に近いのに、それまで一度も近づいたことのない所だった。縁戚の家の手代が来たので話し、共に探ると一株を得た。その日はどう探しても一株しかなかったが、翌日一人で行くと十七株を得た。近傍には四十株ほどあり、二十余本を採って田辺と和歌山へ送って植えたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

あの世はあった―文豪たちは見た、ふるえた(三浦正雄・矢原秀人・2006年(平成18年))

『あの世はあった――文豪たちは見た!ふるえた!』は、三浦正雄と矢原秀人が二〇〇六年に著した、近代日本の作家や知識人の霊体験を紹介する読み物である。熱海の旅館で遠藤周作と三浦朱門が同時に遭った幽霊、佐藤愛子の心霊現象、菊池寛・宮沢賢治・小泉八雲・土井晩翠・新渡戸稲造・南方熊楠らの体験、夏目漱石の臨死体験を、本人や周囲の文章を引いて語る。一人一章の全十二章にまえがき・あとがきを添え、巻末に霊媒クランドン夫人の実験記録を付録として収める。

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