遠野に伝わるおしらさま百体
どんな伝承か
遠野の名を全国に知らしめたのは柳田国男の『遠野物語』である。民俗学上の貴重な史料が多く残り、霊的にも重要なものが多いこの地は、東北最大の謎の土地といえる。代表的な民話がおしらさまと座敷わらしで、現在も遠野には百体からのおしらさまが残り、旧正月十六日には色とりどりの布を着せ、おしらだんごを作って祀るという。大慈寺にあった二体は金襴緞子の衣に包まれ、最も格式が高いとされる。上郷町の中山家のものは江戸時代の古く立派なものである。ほかに河童寺と呼ばれる常堅寺や、五百羅漢の石仏群が並ぶ愛宕神社なども、この地の怪異を裏づける物証として語られる。
原典より
遠野の名が全国に知られるようになったのは柳田国男の『遠野物語」によってであろう。—— 心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。