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琵琶湖から丹後の空を飛んだ大火の玉

所在地滋賀県大津市
年代明治13年
登場不明
出典日本怪奇集成-明治大正昭和篇

どんな伝承か

明治十三年三月十八日の早朝、近江国坂本村から、直径三尺ほどの火の玉が東から琵琶湖の上を横切り、虹のような尾を引いて比叡山の西へ消え、その後地震のように大地が揺れたと伝えられた。同じ朝、但馬の豊岡では南東の山頂に湧いた黒雲の中から大きな火の玉が現れて北西へ、さらに北東へ飛び、三つに分かれて薄雲になり、雷のような響きとともに雨戸が激しく揺れたという。丹後国中郡大野村でも空が急に明るくなり、渦を巻く帯状の煙と轟音が見聞きされた。大阪では何かの前兆だと相場師が騒ぎ、堂島の米相場が一石四十銭ほど上がった。

原典より

近江国坂本村からの報道によると、十八日午前六時三十分、直径三尺ほどの火の玉が、東方から琵琶湖の上空をよぎり、虹のような尾をひいて、比叡山の西の方へ没したが、その後地震のように地上が震動したという。—— 日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方 編著) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方 編著)

『日本怪奇集成-明治大正昭和篇』は、富岡直方が編んだ怪奇実話集である。明治元年から昭和七年までに各地で起きた幽霊や狐狸の怪、畸形や奇病、天変や奇瑞、世相の珍事を、当時の新聞・雑誌の記事と筆者自身の聞き書きから集めている。明治・大正・昭和の三篇に分け、話ごとに年月を掲げて通し番号を振り、新聞記事を引いたうえで紙名を末尾に添える形を基本とする。

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