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墓を暴いて生首を売る老婆

所在地福島県いわき市小名浜古屋(獺寺)
年代明治35年頃〜
登場墓番の養母お竹、54
出典日本怪奇集成-明治大正昭和篇

どんな伝承か

茨城県多賀郡関南村西久松の養母お竹は、七、八年前に福島県小名浜町へ流れて来て、字古屋という所の獺寺に住み、そこの墓場の番人をしていた。ある人から、人頭の黒焼が梅毒の妙薬になるから是非こしらえてくれと頼まれ、深夜こわごわ墓場を暴いて死人の頭をもぎ取り、黒焼の製造を始めた。とんだ金儲けのつるにありつき、注文は小名浜町ばかりでなく各地から続々と来て、悪婆はますます有頂天になる。やがて噂が警官の耳に入り、二十五日についに捕縛された。家宅探索では、同家の棚の上に半ば腐りかかった生首が黒々と並べてあるのが発見された。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方 編著)

『日本怪奇集成-明治大正昭和篇』は、富岡直方が編んだ怪奇実話集である。明治元年から昭和七年までに各地で起きた幽霊や狐狸の怪、畸形や奇病、天変や奇瑞、世相の珍事を、当時の新聞・雑誌の記事と筆者自身の聞き書きから集めている。明治・大正・昭和の三篇に分け、話ごとに年月を掲げて通し番号を振り、新聞記事を引いたうえで紙名を末尾に添える形を基本とする。

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