花嫁衣裳の袖から出た白い手
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どんな伝承か
江戸の中頃のことである。弘前の織物問屋宮川の娘アイが、嫁入りの日を前にして魚を食って中毒を起こし、死んでしまった。アイは弘前の城下でいちばんの着物を持っている娘だと噂が立ったほどで、花嫁衣裳には二百両を越す金がかかったともいわれた。宮川の父と母は、その花嫁衣裳を掛けてオイオイ泣いた。娘の葬いが済んだ晩のこと、掛けてあった花嫁衣裳の袖から、突然、白い細い手が出た。しばらくして手は消えた。死んだ娘が未練を残したので、袖を通しにきたのだといわれた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東北怪談の旅(山田野理夫・昭和49年(1974年)頃)
東北怪談の旅(山田野理夫)/飢饉の非業の死と怨念/巫女(イタコ)の口寄せ/座敷童子・河童の怪/東北各地の幽霊伝承
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弘前市の伝承
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