広島の街で聞いた声
どんな伝承か
心霊研究の草分けとされる小田秀人は、もとは心霊も神も仏も霊魂も信じない徹底した唯物論者だった。中学卒業を控えたある日、政治家を志して親と対立し進路に悩んでいた頃、広島の街を歩いていると背後から「お前は医者や政治家になるのではない。釈迦やキリストや孔子、ソクラテスの成し遂げなかったことを研究し、成し遂げねばならん」という声を聞いた。友人の悪ふざけかと振り返ったが誰もおらず、それでも「そうだ」と得心したことが、後の心霊研究への道を開く根本になったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊科学と自然科学 ― 一科学者から見た心霊研究(後藤以紀・日本心霊科学協会叢書・1983年(昭和58年))
『心霊科学と自然科学――一科学者から見た心霊研究』は、後藤以紀が昭和五十八年に序を記してまとめた心霊研究の論集である。東大教授・電気試験所所長を務めた著者が、亀井三郎・津田江山らの物理的心霊現象の実験、渡米中にニューヨークで見た現象、ラインハートの実験などを自然科学の立場から検討する。座談と質疑応答、論文、心霊科学と自然科学、心霊現象の種々相、心霊随想の五部からなり、昭和十五年以来『心霊研究』『科学世界』などに載せた文を収める。