身替りに死んだと告げた祖父
どんな伝承か
鹿角市毛馬内の話。語り手は高校生の頃、十和田南駅から大館まで汽車で通学していた。乗り遅れそうになると友人の自転車に飛び乗って飛ばし、あとで駅に取りに来いと言うのが常だった。ある日家へ帰ると、母がここに坐れと言い、今日危ないことをしたろうと言う。信号が赤なのに構わず突っ切ったことを言い当てられてどきりとした。母は、いま死んだおじいちゃんが来て、おれが身替りに死んだ、気をつけろと言っていた、と叱ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。