津市空襲の犠牲者を砂浜に埋葬
どんな伝承か
津市水難事件から三年後、生存者は津市郊外高宮の郵便局長・山元剛良から真相を聞いた。昭和二十年七月二十八日、B25の空襲で津警察署地下室に逃げ込んだ人々は煙に巻かれ二百五十名以上が窒息死し、市は処理しきれない遺体の一部を焼き大半を砂浜に埋めた。浜辺の松が枯れたのは死体の油のせいだと山元は語り、九人の生存者のうち五人が亡霊に足をつかまれたと証言していると伝えた。事件前日には海から火の玉が上がるのを釣り人が目撃し、その後も毎年七月に謎の死が続き、渡辺小三郎という男性は「亡霊が来た」とうなされ意識不明のまま他界した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の世界 ― 心霊科学入門(板谷樹・宮沢虎雄・1971年(昭和46年))
『霊魂の世界――心霊科学入門』は、板谷樹と宮沢虎雄が昭和四十六年に著した心霊科学の入門書である。古代の霊魂観や内外の幽霊の記録に始まり、ハイズビル事件と英米の心霊研究学会の創立、霊視・霊言などの精神的現象、物質化や心霊写真などの物理的現象、心霊治療、死と再生までを、日本心霊科学協会での実験や勝五郎再生の現地調査を交えて述べる。全十二章からなり、昭和四十二年に徳間書店から出た同題の本に筆を加え、同協会が自費出版したものである。