白い衣の天女に導かれた昇天
どんな伝承か
東京都町田市の平瀬正子さんは四十年前、多発性リウマチで入院し、高熱と呼吸困難の末、一週間目に危篤となった。家族や親族が集まる中、『白い衣をまとった天女のような人が現れ、その人に導かれてスーッと天に昇っていった。天にも昇る心地とはこのことかと思うほど気持ちがよく、心臓の苦しさも消えていた』という。ところが昇っていく途中、誰か男の声がして『あなたには幼い子供が四人もいる。まだ地上で育てる役目があるから帰りなさい』と言われた。意識を取り戻したのは二日後で、それまで昏睡状態だったそうだ。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション)
『臨死体験(立花隆)』は、立花隆が著したノンフィクションである。一九九一年三月放送のNHKスペシャルのための取材を出発点に、日本と欧米の体験者の証言、キュブラー・ロスやムーディら研究者への聞き取り、「文藝春秋」連載中に寄せられた体験談を収める。体外離脱、光の体験、文化による体験の差、感覚遮断や脳の仕組みを章ごとに論じ、末尾で現実体験説と脳内現象説を比べたうえで、著者は基本的に脳内現象説に立つと述べる。