買い物の道で背後に移った意識
どんな伝承か
夫と並んでショッピングセンターへ歩いていたとき、突然意識が背後五メートルほどのところへ移り、前を歩く自分の姿をじっと見つめる体験をした兵庫県明石市の安封淑子さん(四十二歳)。抜け殻の体は変わらず会話を続けており、この現象はその日三、四回起きた。数カ月後には、隣人と立ち話をしていた際にも、意識が玄関前の階段に移る同様の体外離脱を経験している。
原典より
突然私の意識が、私の後五メートルくらいのところに移ってしまって、前の私をじっと見ているのです。—— 臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション)
『臨死体験(立花隆)』は、立花隆が著したノンフィクションである。一九九一年三月放送のNHKスペシャルのための取材を出発点に、日本と欧米の体験者の証言、キュブラー・ロスやムーディら研究者への聞き取り、「文藝春秋」連載中に寄せられた体験談を収める。体外離脱、光の体験、文化による体験の差、感覚遮断や脳の仕組みを章ごとに論じ、末尾で現実体験説と脳内現象説を比べたうえで、著者は基本的に脳内現象説に立つと述べる。