茶の稽古で三度会った自分の像
どんな伝承か
東京都練馬区の加藤伸子(仮名)は、茶道の稽古中に三度、自己像幻視を体験したという。いずれも目の前の空間、四十五度ほどの角度の位置に、ガラスに映った顔のようなセピア色の自分の像が突然現れた。見てすぐに自分だと分かり、驚くよりも「ヘェー、私がいる」と面白く感じた。その像と互いに眼を見交わし、数秒間、眼と眼で会話する感覚が続いた。言葉は口にしないまま、「善、悪について」といった抽象度の高い会話が成立したという。本人は体外離脱の例として書き送ったが、著者は自己像幻視に分類している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・平成)
トム・ソーヤーの変身・オメガプロジェクト・色を聴く(共感覚)・クンダリニー覚醒・時間なき世界・光の存在/光の世界・星への旅・体外離脱とは何か・脳と心の関係・シルヴィウス溝・死のリハーサルなど全章にわたり、臨死体験者の証言(弟の気持ちを知る・ベトナム帰還兵・登山家の奇跡)と、ムーディやケネス・リングらの研究、脳科学的解釈を縦横に検討。